老後のお金を考える必要性

お金が足りなくなると企業は黒字でも倒産する 日本人の平均寿命は過去から比較すると相当長くなり、今では世界一です。平均寿命は男女平均で約83歳を示しています。一方、仕事をする年齢は、会社員であれば一般的には定年があり、その年齢はまだまだ60歳という会社が多いです。確かに、65歳までの雇用延長の制度が整えられてきましたが、延長して働いたとしても退職後の人生は20年以上ありそうです。この間、健康で暮らせることができれば楽しいことだと思います。

しかし、長生きにもリスクがあります。それがお金が足りなくなるというリスクです。65歳からの公的年金とそれまでの貯金で生きていけるのだろうか不安になる気持ちもよくわかります。年金は支給年齢ももっと上がっていくようですし、何より、給付水準は今より下がっていくことは確実です。そんな中、不安だけが大きくなっている現状に歯止めをかけるにはどうしたらいいでしょう。

それは、自分自身で面倒がらず試算してみることです。定年までの収入が年間いくら、生活費がいくら、住宅費がいくら、65歳からの公的年金がいくら、貯金がいくら、と置いていけば将来の自分の収入・支出・貯金残高を視覚化することができます。こうすることによって、あといくら不足していて、いつまでに改善すべきなのかが数値でわかります。目標値さえわかればあとはそれに対する適切な方法を探すだけです。まずは、いくら不足というのを数値で把握することが最も大事であることを肝に銘じておきましょう。